たった一人生き残った家族である、年の離れた血の繋がらない妹。
これがいきなりオトナになってしまう。
と同時に、昔別れた恋人は、入れ替わりのように小学生の身体になってしまう。
この、やりようによってはどうとでもエロくなる設定で
微塵もえっちな展開に持っていかずに
切ないラブストーリーとちょっとしたファンタジーと
ジュブナイルな成長ドラマを織り交ぜて、なおかつ
それなりにハッピーエンドにまとめきって、ちょうどいい長さで完結してしまうという
そのストーリーの組み立てには敬意を表します。
前半にも書きましたが、すごく透明な世界観の漫画を読んでいる気がするというか
特別悲しい話の展開でもないはずなのに、心に穴が開いたような気分になるというか
よく言えばいい意味でドライなのかもしれません。
悪く言えば?
・・・漫画喫茶で、休日前の深夜にナイトパックで入って独り夜を明かすときに
読むような漫画ではない、といったところでしょうか。
妙なモヤモヤとしたやりきれなさで寂しくなりました。
でも、熱血な少年漫画やドロドロした社会派漫画や
テンションの高すぎる萌え系に飽きてきたときには
ちょうどいい清涼剤かもしれません。
早くオトナになりたいコドモと
コドモに戻りたいオトナにおすすめです。
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